ブレンボキャリパー開発プロセス

スバルブランドを展開する各社がGDB用純正ブレンボをデモカーに採用する中、小社ではあえてフェラーリF50にも使用されるブレンボキャリパーをデモカーに取付・採用しました。

確かに純正ブレンボであればボン付けが可能ですが、純正品はあくまで量産前提の鋳造品であり、高温で連続した熱負荷にはどうしても弱く、この状態が続くとキャリパーボディが熱膨張から開いてしまい、制動力が急激に低下し始めます。
三菱ランサーの純正ブレンボが本来、赤いボディ色にも関わらず、"どす黒い"赤に変色しているのを見たことはありませんか?

この様な状態になるといくらオーバーホールを行っても、初期のタッチは回復しません。

小社の場合、排気/ボディ補強材の開発・試験を実走で行っている関係上どうしても実走時の車速が高く、ブレーキには厳しい条件になってしまいます。
この為、制動力については"絶対能力"が必要であり、純正ブレンボではどうしても役不足になってしまい、必然的に耐熱負荷に強い鍛造品である"フェラーリF50"用のキャリパーを採用するに至ったのです。

ブレンボキット・取付に関するQ&A

Q1.加工は必要ですか?

A1.バックプレートのカット加工は必要ですが、これ以外は全てボルトオンです。

Q2.純正の17/18インチホイールでも装着出来ますか?

A2.15mmのワイドスペーサーを使用すれば可能です。

Q3.そんな厚いスペーサーを使用したら、フェンダーから出ませんか?

A3.標準の車高では不可ですが、25〜30mm程度のダウンサスでローダウン化すればOKです。

Q4.今付いているホイールは社外品の7.5Jのオフセット+48です。キャリパーと干渉しませんか?

A3.一概にホイールサイズだけでは"干渉する・しない"とも言えません。
図A目安としては"ホイールスポーク表面からローター面まで"のスペースを計測し、"73〜75mm"程度のクリアランスがあれば可能です。(図A)